2年前の今日、最愛のパートナーと猫たちを置いて、
ひとり、その知人は「常若の国」へと旅立った。
彼女とまともにことばを交わしたのは、ただ一度きり。
私が参加している音楽好きの集まりでのことだった。
他愛もない内容で、確か楽器の話をしたように思う。
その前にも何度かライヴで顔をあわせてはいたが、
彼女のパートナーの方と話すことはあっても、
なんとなく声をかけられず、会釈する程度だったのだ。
zabadak「
Wonderful Life」のofficialな発売日は、
彼女がいなくなる少し前、2004年1月22日。
表題曲はzabadakの吉良さんが亡きお母さまを想って書いたときいている。
彼女とこの曲がつながっているはずはないのだけれど、
近ごろは「Wonderful Life」を聴いたり演奏したりするたび、
なぜか彼女を思い出してしまう。