「住民基本台帳」のことは住基ネットの開始と利用問題などニュースで知っていたが、
住民基本台帳カードというものがあることは、
本籍地の区役所へ戸籍謄本を取りに行って初めて知った。
運転免許を持たない私にとって、今までの身分証明書といえば、
パスポートと会社員としての健康保険証くらいのものだった。
今回の退職で保険証が(一時的とはいえ)なくなり、
パスポートも(更新していないため)現在の姓ではなくなった今、
原付の免許でも取って証明書にしようかと考えているところだったが、
「写真つき住基カード」なら公的な身分証明書として使えるのだそうだ。
発行手数料は500円。(私が住んでいる区の場合)
交付までに少々日数はかかるものの、
要らぬものに労力とお金を費やさずに済むのはありがたい。
市町村によっては住基カードの利用で住民票や印鑑証明の発行手数料が安くなるから、
数回使えば元を取れてしまうことになる。
それにしても、国を挙げて進めているはずの「住基ネット」に関する認知度が
こんなに低くていいのだろうか?
身分証明書なら免許証!と、周りの複数の人に勧められたけど、
住基カードのことを教えてくれた(知っていた)人は誰もいなかったわけで…。
居住する区の公式サイトを見に行っても、
住基カードに関する記述は、よほどよく探さないと出てこない。
カードの普及率が極端に低いことも問題になっているようだが、
行政側の工夫や努力がまったく足りていないのではないかと思う。
マスコミにしても、トラブルがあったときセンセーショナルに書き立てるばかりで、
住基ネットの利用をめぐるメリットは、ほとんどといってよいほど宣伝しない。
法改正によって業者の閲覧が制限され、DMも減るというプラス面だってあるのに。