人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ねこのじかん

hazukicat.exblog.jp
ブログトップ

庄司陽子「生徒諸君!教師編 9」

庄司陽子「生徒諸君!教師編 9」_f0014658_23493151.jpg出勤途中に駅の書店で見かけて購入、会社に着くまでに読了。
かつて小泉今日子が主演した、あの「生徒諸君!」の続編だ。

まぁ、内容は相変わらず?青いっつーかクサい。
こういう風にできたらいいよねとは思っても、
所詮マンガの世界といってしまえばそれまでだ。
空々しいまでの理想的な世界が、そこにある。

でも、つい毎回連載を読んじゃって、単行本まで買っちゃうんだな。


その昔、私は教師になろうと教職過程をとっていた。
教員採用試験を受け、一次試験は合格しながらも
二次試験はキャンセルして教師とは違う道を選んだのは、
教育実習で教師側の実態を知り、教師という人種に絶望したことによる。

母校の教育実習(中学英語科)であたった担当教官は最悪だった。
授業についていけない生徒を「お客さん」扱いして放置し、
教科書のページを進めることだけを目的にする。
コミュニケーション手段としての英語など二の次三の次、
暗号解読のような「エイゴ」を教えて、やった気になっている輩。
私が授業をする番になって生徒主体の授業をするようになるや、
塾の講師歴4年目であることをかぎつけ、目の敵にし、
徹底的に授業の邪魔をして、その挙句、酷い成績をつけて返した。
教職の担当教授は私の塾講師としてのキャリアも知っていて、
模擬授業の状況も解っていただけに、 なぜこんな成績が?といぶかしんだほど。
そりゃ、私がそんなに優れた人間だとは今でも思っちゃいないが…。

生徒の迷惑を顧みず私の邪魔だけを目論んだあの「狂」師は、
やはり人として間違っていたと、強く思う。
彼女の醜い姿は、今になっても記憶の底でくすぶっている。

あんな人と同じ教師になりたくない。
この手の低俗な人たちと、同僚になりたくない。
当時の私がそう思ったような人と同じ種類の教師たちが、
「生徒諸君!教師編」のナッキーの同僚たちにぞろぞろといる。

ひょっとしたら、これが今の教育現場の実情に近いのかもしれない。
だけど現実社会には――
ナッキーのように強い信念と行動力を持った人は、いないのだ。
日本の未来はつくづく暗いと、「たかがマンガ」を読んで考えてしまう。
by hazuki-cat | 2006-06-14 23:01 | Comics