ねこのじかん

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一生懸命さに変わりはないのに

昨日に引き続き、高校野球の特待制度問題について。
毎日新聞でも関連したニュースが出ていたが、カテゴリが「地域ニュース」だったとはいえ
切り口がずいぶん違っていたのに考えさせられた。
※読みやすさから毎日新聞の記事の方にリンクを貼るが、yahooにもあったので念のため。

高校野球:春季関東地区県大会 特待生問題が影 /茨城 5月5日朝刊
 水戸市民球場で4日あった第59回春季関東地区高校野球県大会(県高野連主催)準決勝が、特待生問題で揺れた。2日に学生憲章違反の特待制度を申告した常総学院と土浦日大はメンバーを大幅に入れ替え、ともに敗退した。関係者やスタンドからは制度の賛否のほか、特待生を出場させないことに対して「なぜ選手が一番に影響を受けるのか」と日本高野連の対応に疑問の声も上がった。【山崎理絵、清野崇宏、山内真弓】

◇「子供に罪はないのに…」/「悔しさ、夏につなげたい」

■グラウンド■
 特待生は5月末まで試合に出場できないため、常総学院はベンチ入りの20人中13人が入れ替わり、ほとんどの選手が公式戦初出場だった。
 シートノックから「(緊張で)浮ついていた」というチームは、守備の連係も甘く、竜ケ崎一の猛攻を食い止められずにコールド負けを喫した。
 唯一レギュラーで残った3年生は「『特待生がいないと勝てない』と言われるのが悔しくて、最後まであきらめない気持ちで戦った」と悔しさを隠せない様子だった。
 佐々木力部長(40)は「そりゃないだろうという感じ。私学は経営がある。経済的に事情がある子も来る。子供に罪はないのに今回、特待生だとばれた子もいる」と不満をあらわにした。
 準々決勝と先発4人が入れ替わった土浦日大の高野貞行監督(47)は「(高野連に)反発すれば逆に意欲が下がる。悔しさを夏につなげたい」と声を振り絞るように言った。
 勝った竜ケ崎一、藤代の監督も「なぜ生徒に責任が」と同情的だ。

◇「公・私立の差歴然。廃止は当然」/「長所、伸ばしてあげないと」

■スタンド■
 制度について、関係者や観客の意見は分かれる。長男が公立高野球部員だったという会社員男性(42)は「公立、私立の野球のレベルの差は歴然」として、廃止に賛成。一方、高校野球ファンの無職男性(60)は「勉強は苦手でも、野球の才能がある子はどうすればいいのか。良いところを伸ばしてあげなければ、野球界はだめになってしまう」と話した。親の経済的問題により、野球が得意な子供らの選択肢が狭まることを心配する声も多い。
 また、制度が廃止されても「見えないところで選手の引き抜きが続くのでは」と、疑問を抱く声も。竜ケ崎一の部員の父親(40)は「高野連は、見て見ぬふりをしていただけ。今さら制裁しても解決する問題じゃない」とあきれた様子だった。
 「少なからず、選手に影響は出ていると思う」。土浦日大の父母会会長(43)は、処分が大会中に下されたことへの不満を隠さない。
 県西地区の公立高部員の父親(45)はため息をついた。「一生懸命練習して、ボールを追っていることに変わりはないのに」
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スポーツ報知の記事を読んだときの違和感に対する答えが、毎日新聞にあったような気がした。
こちらでは、常総学院のコールド負けを「特待生がいないから」ではなく、
「公式戦に出たことのない選手ばかりに突然入れ替わったから」ととらえている。
そして、勝った側も手放しで喜んでいるわけではないということも。
強いチームと戦って野球を楽しむチャンスさえ、今回の「騒ぎ」で潰されてしまったのだ。
特待生も一般の生徒でも、野球が好きでがんばってきたのは同じなのに。

そう、当の生徒たちに罪はないのだ。
親の経済的事情から進学を断念しなければならない状況でも、
得意のスポーツを武器にチャンスを手に入れることが、そんなに悪いのか。
私学では学費も高く、特待生でなくなれば学校を辞めることになる生徒も出るかもしれない。
悪いのは汚い金を動かした連中。問題があるのは深く考えず受け取ったあの選手だけだろうに。

トカゲの尻尾切りみたいに才能ある生徒が切り捨てられて、それでいいのか。
オトナの事情でコドモを振り回すのは、たいがいにしてほしいものだ。
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by hazuki-cat | 2007-05-06 01:46 | ニュウス